イギリス便り
イギリス人は我慢強い?
DATE:2006.12.08
今回は、ボーンマスでバスに乗った時の出来事。
普通は、混雑の多いロンドンのバスから、ボーンマスのバスに久し振りに乗ると、乗客約5人!と全く動きもスムーズ、もちろん好きな場所にも座れるという天国のような状況。久々に見るボーンマスの景色をバスの窓から楽しんでいたところ、ボーンマス駅のバス停で、バスが止まったきり、動こうとしません。
あれ、おかしいな、と思っていたら運転手さんがバスから降り、誰かを待っているような、探しているような動作で、しばらく外の様子を見ています。そして、何やら携帯電話でどこかに電話をかけているのです。乗客も少ないし、周りが静かだったので、内容を聞いていると、このバス停で、交代するはずの運転手が見当たらないがどうしたらいい?と言っています。えっ、そんなことあり?と思いながらも、イギリスではよくある事なので、しょうがないないな、と思いながら、様子を伺っていると、代わりの運転手が今からこちらに向かっているとの事。
いったいどれくらい待てばいいのかと、次々と他のバスが横をすりぬけていくのを横目で見ながら待っていると、10分くらいして、やっと代わりの運転手が笑顔で到着。待っていた運転手がバスに戻ってきて、ここで始めて「Sorry for the delay!」(遅れて申し訳ありません!)と、これまた笑顔でさわやかに言ったのには、驚き。
日本でこのような事があれば、運転手は深々と頭をさげて謝罪するだろうし、お客さんも黙っていないでしょう。その前に、日本では運行中に、いきなりバス停で運転手が交代することもありませんが…。
ここで、驚くのは、まだ早く、乗客のイギリス人も、じっと我慢強く何も言わずに、この状況を受け入れていたのです。運転手に文句を言った乗客は1人もいませんでした。
イギリス人は、本当にじっと辛抱強く待つ国民なのです。日本人の私だけが、何度も時計を見ては、窓を見て、と、本当にせっかちな動作をしていたのが、何だかとても情けない気分になったのは言うまでもありません。在英、7年目にして、やっぱりまだまだイギリス人の我慢強さには、到底かないそうにありません。